山頭火『草木塔』を読む索引


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番号 はじめの音
(現代かな)
76 あおぞら 青空したしくしんかんとして
97 あおばの 青葉の奥へなほ徑があつて墓
45 あきかぜ 秋風の石を拾ふ
60 あさつゆ 朝露しつとり行きたい方へ行く
56 あざみあ あざみあざやかなあさのあめあがり
47 あさやけ 朝燒雨ふる大根まかう
92 あなたを あなたを待つてゐる火のよう燃える
33 あまだれ 雨だれの音も年とつた
46 あめふる 雨ふるふるさとははだしで歩く
109 あらえば 洗へば大根いよいよ白し
12 あるきつ 歩きつづける彼岸花咲きつづける
100 あるけば あるけばかつこういそげばかつこう
55 あるけば あるけばきんぽうげすわればきんぽうげ
87 あるけば あるけば草の實すわれば草の實
40 あんかあ 安か安か寒か寒か雪雪
19 いきのこ 生き残ったからだ掻いてゐる
44 いただい いただいて足りて一人の箸をおく
50 いつしか いつしか明けてゐる茶の花
28 いわがい 岩が岩に薊咲かせてゐる
27 いわかげ 岩かげまさしく水が湧いている
36 うしろす うしろすがたのしぐれてゆくか
57 うつむい うつむいて石ころばかり
110 うどん うどん供へて、母よ、わたしもいただきまする
34 えだをさ 枝をさしのべてゐる冬木
98 えんてん 炎天の稗をぬく
52 おちばふ 落葉ふる奥ふかく御佛を觀る
111 おのれに おのれにこもる藪椿咲いては落ち
80 おもにを 重荷を負うてめくらである
69 かきのわ 柿の若葉のかがやく空を死なずにゐる
11 かさにと 笠にとんぼをとまらせてあるく
35 かさもも 笠も漏り出したか
61 かさをぬ 笠をぬぎしみじみとぬれ
104 からすな 鴉啼いたとて誰も來てはくれない
6 からすな 鴉鳴いてわたしも一人
101 からまつ からまつ落葉まどろめばふるさとの夢
106 からむも からむものがない蔓草の枯れてゐる
94 かれきに 枯木に鴉が、お正月もすみました
93 かれゆく 枯れゆく草のうつくしさにすわる
108 きょうは けふは凩のはがき一枚
78 くさにも 草にも風が出てきた豆腐も冷えただろ
48 くさのみ 草の實の露の、おちつかうとする
75 くもはあ 蜘蛛は網張る私は私を肯定する
65 ここにこ ここにかうしてわたしをおいてゐる冬夜
79 ここをし ここを死に場所とし草のしげりにしげり
9 このたび この旅、果もない旅のつくつくぼうし
8 このはち 木の葉散る歩きつめる
16 しぐるる しぐるるや死なないでゐる
43 しずかな しずかな道となりどくだみの芽
5 しとどに しとどに濡れてこれは道しるべの石
25 すてきれ 捨てきれない荷物のおもさまへうしろ
24 すべって すべつてころんで山がひつそり
84 すわれば すわれば風がある秋の雑草
7 せいしの 生死の中の雪ふりしきる
38 たうのせ 多雨の石階をのぼるサンタマリア
74 たべるも 食べる物はあつて醉ふ物もあつて雑草の雨
14 だまって だまつて今日の草履穿く
72 だれもき 誰も来てくれない蕗の佃煮を煮る
99 ちょうち てふてふもつれつつかげひなた
73 ちんぽこ ちんぽこもおそそも湧いてあふれる湯
107 つきから 月からひらり柿の葉
83 つきもみ 月も水底に旅空がある
63 つきよあ 月夜、あるだけの米をとぐ
37 てっぱつ 鉄鉢の中へも霰
22 どうしよ どうしようもないわたしが歩いてゐる
82 ともかく ともかくも生かされてはゐる雑草の中
81 なにかた 何か足らないものがある落葉する
91 なんぼう なんぼう考へてもおんなじことの落葉ふみあるく
53 ぬいても ぬいてもぬいても草の執着をぬく
105 ぬれてて ぬれててふてふどこへゆく
90 のこされ 残された二つ三つが熟柿となる雲のゆきき
88 のみたい 飲みたい水が音たててゐた
95 のびるよ 伸びるより咲いている
71 はえての 生えて伸びて咲いてゐる幸福
112 はえるく 生える草の枯れゆく草のとき移る
30 はかがな 墓がならんでそこまで波がおしよせて
70 はちがち 蜂がてふてふが草がなんぼでも咲いて
17 はりかえ 張りかへた障子のなかの一人
3 ひさしぶ ひさしぶりに掃く垣根の花が咲いている
54 ひっそり ひつそりかんとしてぺんぺん草の花ざかり
96 ひっそり ひつそり咲いて散ります
10 ひょうひ へうへうとして水を味ふ
10 ひょうひ へうへうとして水を味ふ
68 ふくろう ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない
41 ふるさと ふるさとは遠くして木の芽
26 ほういこ 法衣こんなにやぶれて草の實
15 ほろほろ ほろほろ酔うて木の葉ふる
39 ほろりと ほろりとぬけた歯ではある
32 またあえ また逢えた山茶花も咲いている
2 まつかぜ 松風に明け暮れの鐘撞いて
1 まつかぜ

松はみな枝垂れて南無観世音

13 まっすぐ まつすぐな道でさみしい
58 まってい 待つてゐるさくらんぼ熟れてゐる
62 まつでも 待つでも待たぬでもない雑草の月あかり
51 みずおと 水音しんじつおちつきました
29 みずおと 水音といつしよに里へ下りて来た
102 みずおと 水音とほくちかくおのれをあゆます
64 みずおと 水音のたえずしていばらの實
18 みずにか 水に影ある旅人である
59 みずをへ 水をへだててなごやの灯がまたたきだした
85 みちがな 道がなくなり落葉しようとしている
86 やなぎち 柳ちるそこから乞ひはじめる
89 やましず 山しづかなれば笠をぬぐ
49 ゆうぞら ゆふ空から柚子一つをもらふ
67 ゆきのあ 雪のあかるさが家いつぱいのしづけさ
77 ゆりさけ 百合咲けばお地蔵さまにも百合の花
42 よいゆか よい湯からよい月へ出た
31 ようてこ 酔うてこほろぎと寝ていたよ
66 よびかけ よびかけられてふりかへつたが落葉林
21 れいろう れいろうとして水鳥はつるむ
20 わかれき わかれきてつくつくぼうし
4 わけいっ 分け入っても分け入っても青い山
23 わけいれ 分け入れば水音
103 わたしひ わたしひとりの音させている

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