生の詩人金子兜太 索引 


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はじめの音 番号 覚え書き
ああいや 23

ああいやだいやだ

あいほる 975 愛欲るや黄の朝焼に犬佇てり
あうらも 372 足裏炎え炎えて火を踏む曼珠沙華
あおあし 1079 青蘆うずまる執拗な夢と場末に寝る
あおいく 521 あおい熊毛蟹を食えば陰陰(ほとほと)
あおいさ 498 青い犀もりもりと雲の命よ
あおいし 1077 青い汐の日老人犬を馴しならす
あおいす 331 青い彗星てんとう虫這い静かなり
あおいち 312 碧い乳房が透くよカシュガルの満月
あおうめ 1041 青梅落つ三とせの服はたるみつつ
あおきば 1052 青きバナナ部屋の真中に吊りておく
あおぎぬ 220 青衣(あおぎぬ)の月とありわが水の林
あおくさ 1046 青草に尿(いばり)燦燦敵機来る
あおくさ 1054 青草に尿さんさん卑屈捨てよ
あおくつ 1088 青く疲れて明るい魚をひたすら食う
あおくな 1087 青く流れる猫が暮景の刑死の丘
あおぐり 1049 青栗が落ちているなり親指(おゆび)冷ゆ
あおぐり 1062 青栗散らばる一路ひたすら朝の径
あおぐり 1051 青栗の林夜となり星挿頭(かざ)
あおさぎ 319 青鷺一羽月山は消えていたり
あおじを 247 蒿雀(あおじ)を追ってみよ友よ失いしもの
あおすす 1040 青芒泉をふくむ口一杯
あおぞら 1038 青空を鼻梁に受けて梨を
あおたけ 290 青竹一本積み悠々の手漕ぎの舟
あおたの 1066 青田の径真直ぐの北陸ミルク冷(ひや)
あおのに 984 青野に眠る黄金の疲労というもので
あおのに 1095 青野に眠る黄金の疲労というもので
あおばご 1094 青葉ごもりに陰険なニユースのテレビ点る
あおみま 116 青み増す四月のひかり妻は歯なし
あおむき 816 あお向きし時月ありぬ一つの月 
あおりん 320 青りんご噛じる友達と運河
あかきの 981 赤黄の風船かーんと澄んだ炭失家族
あかちゃ 26

赤茶土手ただ赤茶色なるのみなり

あかねの 99 茜の冬田誠意の妻に何もたらす
あかのま 285 赤のまま眠り大熊座小熊座
あかのま 739 赤のまんま末枯(すが)れたりすでに雪降りたり
あかるき 347 明るきナース茎立つ日々を散りて集いて
あかるく 675 明るく暗く雪解の汽車に花嫁立つ 
あきしば 1069 秋芝にさかしまに寝て青年達
あきへん 502 秋遍路尿瓶を手放すことはない
あきのう 512 秋の海に君ら泳ぐと男根揺する
あきのく 1108 秋の曇りの青まみれの樹間
あきのし 77 秋の城武は小心の極みなりき
あさすで 773 朝すでに桜樹にすがる寝不足野郎
あさのは 1017 麻の花黄白(おうはく)に咲き霧の民
あさはじ 41

朝はじまる海に突込む鴎の死

あさひけ 92 朝日煙る手中の蚕妻に示す
あさひけ 96 朝日煙る手中の蚕妻に示す
あさひに 88 朝日に人山蛾いちめん流れゆく
あざらし 221 鮮らしき枸杞を酒中に知佳子の雪
あじさい 199 あじさい色に溜りながれゆく肉親
あじさい 109 紫陽花の夜にうずくまる善意の妻
あしのほ 813 足の方の月夜の小 開けて置く
あしびさ 719

馬酔木咲き黒人Kのさらなる嘆き

あしゅら 325 阿修羅阿修羅と疼木(ひいらぎ)の花のこぼれる
あすはい 823 明日は如何に月にランプを磨く男
あずまめ 736 東女(あずまめ)に熊笹の黄の残る雪
あずまめ 998 東女(あずまめ)に熊笹の黄の残る雪
あたたか 378 温かし山子の花の樹主治醫
あたたか 428 温かな掌(てのひら)一つずつ流れ星
あたまの 933 頭のどこかに朝月の影梅雨を眠る
あたらし 1060 新しき火を点ず青麦へ出づる時
あついだ 258 熱い大根にゆっくりと呼吸して大年
あにはな 297 兄は亡し海桐(とべら)の花垣を海へ
あねもね 407 アネモネの花茎長し大雪警報
あのじだ 165 あの時代
あひるご 270 家鴨小屋の白濁も見え鉄路の音
あまがえ 67 雨蛙退屈で死ぬことはない
あめのか 357 雨の香のたちこめてくる曼珠沙華
あめのよ 358 雨の夜流れつづける曼珠沙華
あるよし 213 ある夜沈めぬ桐の花見ゆ見ゆる悲しみ
あるよる 200 ある夜の厨皓皓と黴びる足
いう゛あ 591 イヴァン
いえかげ 987 家蔭に黄色い電車荒れ狂う
いえのは 1042 家の蠅なおついてくる青田中
いえるひ 323 癒える日へ遠い船遊び新月
いえゆく 410 癒えゆくことも春白浪の一つかな
いきしに 668 生き死にの果茫茫と吹雪くらむ
いきてあ 54

生きてあり越冬つばめ眼を閉じて

いきてあ 479 生きてあり越冬つばめ眼を閉じて
いきてあ 482 生きてあり寒紅梅に土の匂い 
いきるた 483 生きるため猪急ぐ山神楽
いしがき 801 石垣に沿い犬走る夕三日月 
いしのせ 157 医師の誠意に妻支えられ遠桜
いしのせ 788 医師の誠意に妻支えられ遠桜
いしぶた 887 石舞台月夜はむろん踊る舞台
いちがつ 404 一月八日ホワイトバースデイの苺
いちぼう 711 一望の雪野若きは娶る慣い
いっさと 870

一茶と兜太

いっぽん 362 一本の杖頬を刺す曼珠沙華
いつもそ 952 いつもそこに寝ている犬に望(もち)の月
いでゆの 962 温泉(いでゆ)の瀧のカムイワツカに昼三日月
いなだき 1010 稲田黄に全盲の画家犬と戯(ざ)れて 
いなだよ 986 稲田夜も黄色し海にこだま走り
いぬいち 64 犬一猫二われら三人被爆せず
いぬしに 255 犬死にゆきひぐらしの帽みなかぶる
いぬのこ 527 犬の睾丸ぶらぶらつやつやと金木犀
いのちき 504 いのち気軽に尿瓶と暮らす河豚食べて
いのちた 499 いのち確かに老白梅の全身見ゆ
いのちと 500 いのちと言えば若き雄鹿のふぐり楽し
いのちと 546 いのちと言えば若き雄鹿のふぐり楽し
いのちと 963 いのちと言えば若き雄鹿のふぐり楽し
いのちな 494 生命(いのち)なり白梅山茱萸に埋れる
いのちの 392

(いのち)の詩人 金子兜太

いのちの 124

命の詩人/白髪太郎がきて引きかえす妻は元気

いのちよ 492 命佳しと鳥翔(た)つ河口の空分けゆく
いまから 232 いまから眠る午前三時の照葉樹林
いもうと 424 妹のコール清(すが)しき石斛(せっこく)の花
いわしぐ 195 鰯雲漁網にかかる母の桃花鳥(とき)
いわしぐ 186 鰯雲果てまであれば亡母(はは)の白さ
いわはな 25

岩鼻やここにもひとり月の客

いんどお 588 インド音楽
うーうと 474 うーうと青年辛そう日向ぼこ
うおおも 275 魚想いいたり藹々(あいあい)とポプラ被る
うしがえ 151 牛蛙眠れぬ妻に青葉の眼
うしとめ 202 牛泊める野駅に美しく兄の子
うじんな 385 右腎なく左腎激痛も薔薇なり
うじんみ 136 右腎見事に摘出されて春は行く
うたわれ 309 「唄われよ」夜顔の花風の盆
うちゅう 382 宇宙あり醫師あり我は一羽の桃花鳥(とき)
うつりゆ 359 移りゆき見えてくるもの曼珠沙華
うまとお 522 馬遠し藻で陰(ほと)洗う幼な妻
うみうと 409 海鵜飛ぶ湾岸を行く春慕情
うみうな 413 海鵜列ぶ銚子魚港にわれも鵜の鳥
うみとど 22

海とどまりわれら流れてゆきしかな

うみとま 1097 海と交わるキヤンプの青年陽の唄歌う
うみにあ 11 海に青雲生き死に言わず生きんとのみ
うみにあ 1044 海に青雲(あおぐも)生き死に言わず生きんとのみ
うみにま 110 海に捲く蒼黝(あおぐろ)の髪冬の妻
うみのま 948 海の町月や銀河の往き来して
うみのみ 416 海の道まわり道白い花が咲く
うみのや 216 海のやさしいまつげ我が内側の鴎
うらやま 754 裏山に巨岩があり雪降れり 
うんかい 254 雲海上晴れ不思議な椅子に一人ずつ
うんどう 751 雲堂に雪ふる音もはるかなり
えいれい 772 英霊迎う落花に猫は振返り
おうごん 578 黄金の夕日の時代
おうごん 1018 黄金比麦生(むぎう)の青さ木木の嬉しさ
おうじゅ 785 桜樹をのぼる蛇と出会いし気力かな 
おうだん 976 黄疸の冬ビル沈む鷹の眼路
おおいし 755 大石田斑雪(はだら)葉山に言霊最上川(もがみ)
おおかみ 481 狼生く無時間を生きて咆哮
おおかみ 548 狼生く無時間を生きて咆哮
おおかみ 549 狼生く無時間を生きて咆哮
おおかみ 550 狼生く無時間を生きて咆哮
おおかみ 551 狼生く無時間を生きて咆哮
おおかみ 566 狼生く無時間を生きて咆哮
おおかみ 573 狼墜つ落下速度は測り知れぬ
おおかみ 554 おおかみが蚕飼の村を歩いていた 
おおかみ 655 狼たち蜜蜂の往き来を宥す
おおかみ 565 狼に転がり墜ちた岩の音
おおかみ 30

おおかみに蛍が一つ付いていた

おおかみ 556 おおかみに螢が一つ付いていた
おおかみ 557 おおかみに螢が一つ付いていた
おおかみ 558 おおかみに螢が一つ付いていた
おおかみ 555 おおかみに目合(まぐわい)の家の人声(ひとごえ)
おおかみ 572 狼の往き来檀(まゆみ)の木のあたり
おおかみ 574 狼や緑泥片岩に亡骸
おおかみ 559 おおかみを龍神(りゆうかみ)と呼ぶ山の民
おおきな 827 大きな冬月浮浪児がに股手は胸に
おおきは 809 大き帆船厠の窓に月ひと夜
おおだい 425 大鯛の鱗を落す天空夕焼
おおまえ 1016 大前田英五郎の村黄落す
おおよわ 205 大弱りの森木洩陽のタスケテタスケテ
おおわし 959

おおわしに会いたし機窓波ばかり

おかにか 700 丘に固まる落日北は豪華な雪
おきやあ 938 隠岐や秋大山(だいせん)の伏流水を汲む
おくじょ 102 屋上に洗濯の妻空母海に
おくじょ 169 屋上より沈まんとコスモスに降りる
おくでな 983 奥で泣く奴黄色い電気が店頭占め
おされゆ 341 押されゆく朧々の車椅子
おそいも 650 襲いもせず月明に発つすずめ蜂
おだたも 645 小田保船渠に蜂を摘(つま)みしこと
おちなわ 825 落縄暗き月の出時を月の方へ 
おっとさ 393 夫さざめいて囲まれいるか晩秋の隠岐
おっとせ 129 オツトセイ百妻は一妻に如(し)かず
おもいだ 427 思い出すまでの時間の凌霄花(のうぜんかずら)
おもいま 673 重い町並河らんらんと雪嶺離す
おやじま 599

親自慢

おわりの 776 終りの桜青年は酔えぬ鳥であり
おんなら 1071 女等青ざめ乳牛はぐくむ森の傍 
81
かいかの 239 階下の孫ら眠りに花か水鳥か混る
かいしょ 965 海食崖上五湖碧(あお)からむ夏を航く
かいちゅ 640 懐中時計を刺したくて来たすずめ蜂
かいちゅ 946 懐中時計を刺したくて来たすずめ蜂
かいちょ 284 海鳥千羽面影が降る野萩が降る
かいてい 1083 海底なびく青い藻母子に乾く季節
かいふく 143 回復へ妻アカシアの花の林
かいやに 877 飼屋に置く鏡ひかれば夕月あり 
かえるつ 296 帰る鶫か少年の部屋の大きな灯
かえれる 349 帰れるか帰ります春の大きな朝日
かえんぼ 811 火炎木月影しげし壕の口 
かおすこ 176 カオスコスモス
かげろう 79 陽炎にぴしやぴしや叩かれいたるかな
かげんの 431 下弦の月檀の花の細細(ささささ)
かざらぬ 612 飾らぬ一家に無花果蜂を集めて熟れ
かざんひ 520 火山一つわれの性器も底鳴りて
がしゅう 342 我執というものと白鶺鴒
かぜがひ 214 風が開きし夕空が花 人よ
かぜのあ 228 風の朝日の野の柔らかき体毛
かぜのな 371 風のなか炎えてひろがる曼珠沙華
かなあみ 838 金網に手ばかり踊る月の護送
かなしみ 344 悲しみも保ちつづける花辛夷
かなたす 193 彼方透き秋楡の母如何に励む
かにりょ 125 蟹漁期月にわびしや妻の陰(ほと)
かにりょ 524 蟹漁期月にわびしや妻の陰(ほと)
かにりょ 894 蟹漁期月にわびしや妻の陰
かねこみ 94 金子皆子逝く 七句
がのきょ 83 蛾の狂情しみじみ疲れ見ておりぬ
がのまな 85 蛾のまなこ赤光なれば海を恋う
かぶとむ 800 兜虫ともし火消せば月を負う
かふんま 605 花粉まみれの蜜蜂とび交いひもじけれ
かべにか 804 壁に鏡月の白樺遠く立つ
かべにわ 495 壁にわがいのち影置く霧の夏
かめなく 27

亀鳴くや皆愚なる村のもの

かめむし 922 亀虫の臭いと眠る月冷えたり
かまくら 236 かまくら見えた白いかまくらの中に孫
かみくず 693 紙屑あつめてかい抱く雪中のバスガール
かみにほ 506 髪に陰(ほと)に塵(ごみ)つけ晩夏の運河の子
かもめや 114 鴎やわらか妻よろこんで日だまりへ
がやかな 86 蛾や金ぶん穀象もくる底なし月夜
がやかな 856 蛾や金ぶん穀象もくる底なし月夜
かやごし 822

蚊帳越しに月のタコの木夜もすがら

からすあ 211 からすアワアワ私が溺れるという春
からすか 197 からすからす呑み込んだ小石火打石
からすと 1100 烏と蛇を喰う信州の青空踏む
からすに 1109 鴉に襲われ馬喰(ばくろう)青年の細眼 
かりねの 790 仮寝の夢に桜満開且つ白濁
かれいな 509 華麗な墓原女陰あらわに村眠り
かれいろ 172 枯色にカナリア少年熱の中
かれだに 490 枯谷ゆく生死一如には未だし
かれてゆ 924 枯れてゆく山毛欅と共寝の寝正月
かれのは 954 枯野原月照(つきて)りの蒼白ながれ
かわいき 728 川生きてわれに向かい来雪後信濃
かわがら 206 川がらす好きな水輪の一つうつむく
かわらの 1031 川原の人奇数を好む黄葉(もみじ)拾う
かんかく 1070 艦隠す青黒い森へ洋傘干す
かんきく 982 乾期くる黄の枯草に毒舌撒き
かんきょ 148 環境破壊
かんげっ 433 寒月光 死後もまなこのありしこと
かんせつ 740 冠雪富士見えたり鳥も賑わえり
がんとど 39

癌と同居の妻に太平洋は秋

かんのば 406 寒の薔薇心に十字架を置いて
かんのば 405 寒の薔薇人恋うは生きる証なり
きあげは 1034 黄揚羽寄り来原子公平が死んだ
きいろい 396 黄色いガラス器語りつづける冬の朝
ぎしぎし 680 ぎしぎし踏む尺余の雪も貧しい路地
きじをく 514 雉を食うさね・ちんぼこの区別なく
きしゅぶ 345 鬼手仏心とあり体内を流れる紫雲英
きせきな 417 鬼籍など鬼籍など蝶美しい
きぞとお 1030 昨日(きぞ)と同じ黄葉(もみじ)の林人の歩み
ぎたーひ 1090 ギター弾く青年と墓地裏の家に眠る
きたぐに 215 北国に踏切り響き蝶の少女
きのうの 807 昨日の補足
きのてつ 979 黄の鉄塔四肢もみくちやにして咳す
きのぼり 515 木登りの陰(ほと)みえずさびし都心の森
きのみと 100 木の実と共に寝不足の妻の肌明らむ
きばらの 989 黄薔薇のそばを野良犬駈けすぐ屍(し)の兵士
きみのに 768 君の庭雪の旦暮と母のことば
ぎょうあ 552 暁闇を猪(しし)やおおかみが通る
ぎょうあ 553 暁闇を猪(しし)やおおかみが通る 
きょうか 833 教会風の屋(や)に向き月下のビールあふる 
ぎょうが 534 仰臥して男根寒し喜寿とかや
ぎょうこ 1006 暁行の同行(どうぎよう)二人旌節花(きぶし)の黄
きょうじ 679 橋上の乞食唾おとす雪解河
きょお! 44

きよお!と喚いてこの汽車はゆく新緑の夜中

きょがん 530 巨岩に陰(ほと)探るかに春の猫
きょせい 59 去勢の猫と去勢せぬ僧春の日に
きょせん 303 巨船を廻す響きと遠い雪の山
きりかぶ 672 切株あまた雪に現われ不安つづく
きりごめ 994 霧籠めの春の黄の花人包む
きりのな 988 霧の車の黄色い眼玉窶れゆく
きりをき 62 霧を来て腹がへつたと一茶は言う
きりをゆ 956 霧をゆきふと月に会う最上川
きろせい 992 帰路晴天黄葉映りの笑い人 
きんこん 336 金婚なり霜月山の斜面の急
きんにひ 189 金色(きん)にひろがる凍雲学生パンを語り
ぎんのう 302 銀の器(うつわ)か天の器かフィヨルド
ぐさいぐ 127 愚妻愚孫恵方詣に行つてしまう
くさしげ 634 草茂り熊蜂の巣に人二人(その1)
くさしげ 635 草茂り熊蜂の巣に人二人(その2)
くしゅう 335 句集『花恋』
くずがし 256 葛菓子の少しずつ消ゆ十六夜過ぎ
くにたた 664 国戦う雪にわらむべ佇ち跼む
くびにべ 606 首に弁当秋の蜂など山が聳え
くまのに 968 熊の肉鬻(ひさ)ぐ店あり国後島(くなしり)見ゆ
くまばち 633 熊蜂の営巣すすむ寝所の辺
くまばち 610 熊蜂とべど沼の青色を抜けきれず
くまばち 1059 熊蜂とべど沼の青色を抜けきれず
くまばち 604 熊蜂や蔵壁いたく陽の色に
くまんば 641 熊ん蜂空気につまずき一回転
くまんば 642 熊ん蜂白髪太郎は刺せない
くらがみ 583 倉上先生
くるぶし 294 くるぶし草紅葉くるぶしの佛さま
ぐれんた 63 愚連隊恋猫蹴らんとして転ぶ
くろうし 1063 黒牛遊ばせ青年磧をめぐり歩く
くろうし 939 黒牛に神島(かみじま)蒼し秋深し
くろくな 115 くろくなめらか湖(うみ)の少女も夜の妻も
くろねこ 61 黒猫ありきらきらの眼は菱の実
くろねこ 240 黒猫に出水の朝(あした)不思議な朝顔
くろねこ 244 黒猫の句
くろねこ 288 黒猫逝きおだまきの花の次ぎ次ぎ
くろねこ 238 黒猫雪雪朝(あした)をさらに眠りたり
くろひめ 305 黒姫山に老妓は対う桐の花
ぐんかれ 808 軍歌練習暮れて真赤な海の月
ぐんじゃ 191 群雀落つわが胸白い堰のごと
ぐんじょ 1099 群青に街を混ませてセロリの仲間
けいかい 977 軽快に黄色い朝の尿を残す
げっこう 955 月光に木は葉を捨てる冷まじや 
げっこう 569 月光に赤裸裸な狼と出会う
げっこう 570 月光に赤裸裸な狼と出会う
げっこう 935 月光に赤裸裸な狼と出あう
けっぺん 403 血片なり高き梢に百舌の贄
げつめい 932 月明に亀虫臭う乾きかな
げつめい 931 月明に眠りて和む眼玉かな
げつめい 917 月明の尾根越えて来し寝酒かな
げつめい 878 月明のしずく侠気の白鳥に
げつめい 803 月明の木蓮遠し歯がいたむ
げつめい 882 月明や山毛欅好きの妻衣をまとい
けむりだ 609 煙出しに熊蜂奏で朝の疲れ
けものの 995 けもののごとき温(ぬく)さ黄濁の初夏長江 
げんげだ 900 紫雲英田に母子三人月出るに
げんじつ 225 現実と夢
けんたい 35

献体

げんばく 8 原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ
けんぽう 149 憲法九条 
げんりゅ 1029 源流やどーうと黄葉(こうよう)の倒れ木
こいのぼ 318 鯉幟揚げる老人と月山
こうかい 1015 黄海に黄河から来し魚影泳ぐ
こうがそ 1014 黄河そそいで黄海を成す雪の日も
こうがの 1001 黄河の夏洋洋と活活(かつかつ)と北へ
こうこう 582 高校時代
こうさふ 1028 黄砂ふる幾(いく)日重ねて君を待つ
こうせつ 715 降雪地帯に入り真黒なサーカス
ごうせつ 725 豪雪に人ぞ漂い日に焦げる
こうそく 908 高速道を迷子が歩く月のように
こうちょ 999 黄鳥(こうちよう)きて美女群浴の死せしや
こーとの 507 コートの木戸遠く鳴る摩羅がたつ白昼
こうもん 883 肛門の毛まで描く老ピカソ東に月
こうよう 1025 黄葉の奥に檜山の黒緑あり
こがはい 699 子が灰皿に火を燃す雪の銀行員 
こがらし 562 木枯に両神山(りようかみ)の背の青さ増す
こきょう 108 跨橋あぶる卑猥な焚火病む妻へ
ここまで 480 ここまで生きて風呂場で春の蚊を掴む
ごごよじ 902 午後四時の昼月路の上に人
ここらあ 1008 ここら辺りは犬多し黄昏(たそがれ)の齢来て 
こころあ 398 (こころ)あり知あり恋とは白い花
こころや 134 こころ優しき者生かしめよ菜の花盛り
ごそごそ 705 ごそごそ泊る老婆らの旅雪の宿 
こぞこと 75 去年今年国会議事堂に餓鬼(チルドレン)ども
こぞこと 473 去年今年国会議事堂に餓鬼(チルドレン)ども
こぞこと 547 去年今年男根ゆれて精おぼろ
こだいこ 9 古代胯間抄
こっぷに 194 コップに鳴らす夕焼重なり澄む母の忌
こでまり 118 こでまり咲く地に妻おきて灘波江に
こどくの 513 孤独のあかんぼちんぼこさらし裸麦
ごとばい 943 後鳥羽院椨(たぶ)の秋樹に寄り給う
ことばま 702 言葉まぶしいわが雪の日のドイツの孤児
このみち 455 この道や行く人なしに秋の暮
こはすで 831 子は既に忘れたコツプに冬月凝る
こままわ 98 独楽廻る青葉の地上妻は産みに
こままわ 1056 独楽廻る青葉の地上妻は産みに
こもをき 80 薦を着て誰人います花の春
こもをき 585 薦を着て誰人います花の春
こもれび 210 木洩陽にいる黒猫の目の国
こらのえ 678 子等の絵に真赤な太陽吹雪の街
こりんに 923 枯林に月顔を洗つて出直そうか
ごろりね 890 ごろり寝の真菰方向に昼月
こんとん 29

渾沌が二つに分れ天となり土となるその土がたわれは

さいごく 1032 西国はいま稔りの黄俳句仲間
さいしき 980 妻子黄となる被爆の爪痕(あと)残る山に
さいはて 516 最果ての赤鼻の赤摩羅の岩群(いわむれ)
さくらあ 779 桜あり高原に待つ牧童あり
さくらの 241 桜の花片(はなびら)が通るよ黒猫は百歳
さけやめ 461 酒止めようかどの本能と遊ぼうか
さけやめ 462

酒止めようかどの本能と遊ぼうか

さしにゆ 971 砂嘴に遊女の墓埋るとや蝦夷萱草 (かんぞう)
さすらう 903 流離(さすら)う昼月天人かつら実をなして
さとうみ 658 砂糖水
さとから 646 里から来て山青しとす熊ん蜂
さばくか 58 砂漠かなコンサートホールにかなかな
さらさら 192 さらさら砂の頭蓋に夫子いて明(あか)
さらみが 173 皿磨き重ね夕焼寒くなり
さわのぼ 958 沢上りつめ初日見る月の出待つ
さんぐら 653 サングラスのパブロピカソに蜜蜂
さんごの 475 珊瑚の海へ餓死者を埋むぞくぞく埋む
さんしゅ 351 山茱萸の花の色夜のスイミングクラブ
さんしゅ 327 山茱萸の花やしみじみと加齢
さんちょ 884 山頂に昼月納屋に浮かれ猫 
さんちょ 1057 山頂に伐木と雲青田売りはじまる
しーとか 793 しーと川音花の触れ合う音かとも
じが 586 自我
しかられ 223 叱られて花噛み華やぎ黒猫
ししおや 68 猪親子沈黙だけで生きている
ししおや 486 猪親子沈黙だけで生きている
ししがき 34

猪がきて空気を食べる春の峠

ししざり 155 獅子座流星群病い養う妻の町に
しじみじ 477 蜆汁生きとし生きて諸涙(もろなみだ)
しせいか 857 死生観
じでんて 601 自伝的なものは一時中断する件
じどうし 105 自動車光芒坂這う夜を妻と眠る
しにしほ 16

死にし骨は海に捨つべし沢庵噛む

しについ 28

死について

しのすい 24

詩の水脈

しはげん 770 死は幻想
しびんの 501 尿瓶の句
しみじみ 208 しみじみ生きるもの父母は鱗雲
じむのよ 839 事務の夜街路月光の絨氈延べ
しゃくふ 82 酌婦来る灯取虫より汚きが
しゃこん 458

シャコンヌと「爆心地のマラソン」

しゃそう 710 車窓拭えば残雪いつせいに走る
しゅうか 10 柊花
しゅうか 847 柊花・六句
じゆうじ 927 自由人なる師の面影と月明り
じゅうせ 830 銃声と銀行員に午後の月
しゅうち 957 執着や月の宦官屋敷跡
しゅうち 756 集中せよ岩手山城真白の雪
じゆうと 598

自由という刑?

じゅうら 122 銃乱射事件
じゅうら 123 銃乱射事件2
じゅうり 881 十里木の村人満月に出てくる出てくる
じゅかの 1092 樹下の薄暮にギターの青年海踊らせ
しゅきわ 600 手記〈私のインド旅行〉
しゅごれ 32

守護霊

しゅじい 379 主治醫の後を追うと決めたり花八手
しゅじゅ 384 手術後の醫師に野生あり嗚呼秋冷
しゅじゅ 154 手術待つ妻に海上の満月
しゅじゅ 161 手術待つ妻に海上の満月
しゅじゅ 949 手術待つ妻に海上の満月
しゅふか 181 主婦輝き秋雲流る一つの向き
しゅんげ 203 春月はばたくころがれころがれ熟寝(うまい)
しゅんこ 343 春耕ならむ三階の個室より見つめ
しゅんこ 685 春耕や直立の姿勢というものなく
しゅんし 352 春宵に夫という不思議なる客
しゅんせ 765 春雪のすぐ融け狐横たわる
しょうが 489 正月や形骸尽きても命生く
しょうじ 272 少女はひとり水草に寄る静かな舟
しょうじ 178 少女のごと風邪ひき易し野ばらの日日
しょうと 350 消灯なり花の光の夜を確め
しょうね 438 少年の放心葱畑に陽が赤い
しょうめ 871 消滅ではなく他界でもない
しょかの 921 初夏の月放ちてくちびる山幼し
しょくば 340 触媒
しょくり 580 食料危機
しらがす 832 白絣砂漠に近き月の面
しらがふ 286 白髪増え一日柿むきなど嬉し
しらくも 898 白雲の上の昼月盲いし人と
しらゆき 750 白雪なり魂沈みゆく白雪なり
じりにら 967 海霧(じり)に羅臼岳(らうす)のすべてが消えて北の旅
しろいう 233 白い兎の朧夜やわらかき茎噛む
しろいく 264 白い雲蒲の穂などつかまえている
しろいひ 440 白い人影はるばる田をゆく消えぬために
しろねこ 57 白猫にやーと鳴けば厠の僧驚く
しんげつ 953 新月出づイスラムの民長き怒り
しんげつ 973 新月に浴後の躯一つ曝す 
しんじつ 395 真実一路吾子ら重ねる鮮しき冬
しんじゃ 204 新じゃが転ぶひざがしら強い太陽といる
じんたい 597 人体冷えて東北白い花盛り
しんぶん 781 新聞全面落花の写真葦男亡し
しんりょ 164 新緑めぐらし胎児(あこ)育ててむわれ尊(とうと)
すいごゆ 721 酔後雪の河ありき青く濁れる河
すずおと 250 鈴音に鈴重ね咲く花つばき
すすぐし 167 濯ぐ主婦紅潮のゆび桜指す
すずめば 647 すずめ蜂の巣を標(しるべ)とし家居せる
すずめば 947 すずめ蜂の巣を標(しるべ)とし家居せる
すずめば 648 すずめ蜂まんさく黄葉にぶら下る
すずめば 651 すずめ蜂夜は人恐れ光り襲う 
すてしが 84 捨てし蛾のまた窓を打つ霧ふらし
すてねこ 66 捨猫鳴く白波は今日も寄せおる
すみのふ 300 木炭(すみ)の触れあう音の綺麗な月見草
せいこに 333 西湖に夕陽小蝦うち上げられ透明
せいざた 307 星座たつ五体投地の埃をおもう
せいじゃ 242 静寂音あおいあおい揚羽や山や
せいだく 1086 青濁の沼ありしかキリシタン刑場
せいちょ 316

『生長』の圧巻

せいてん 1085 青天へ歪み刻まれ西指す婆
せいてん 1106 青天枕に彼も宇宙飛行士のほほえみ
せいねん 1104 青年がペンで刺し剥く裸の蛙
せいねん 1072 青年鹿を愛せり嵐の斜面にて
せいねん 1080 青年とシエパード霧ふる移民の沖
せいねん 1110 青年に海鳴る三月の絵本
せいねん 185 青年に切通し尽き海乾く
せいねん 1103 青年の胸のカメラが風の擒(とりこ)
せいねん 1064 青年等と突き出た空地の春昼見る
せいねん 698 青年等真水飲む残雪の浜に
せいねん 1076 青年等真水飲む残雪の浜に
せいれい 422 精霊と在り山萵苣(やまぢしゃ)の花の森
せきよう 525 夕陽をなぜセキヨウと読む陰(ほと)洗う
せきらん 1050 積乱雲青田の墓も雲の色 
せつげん 727 雪原の灯の街ぐんぐん近づく鬨(とき)
せっこう 706 雪光の嫁下脹れ婿は四角
せつじょ 730 雪辱のごとし飛雪に焚火荒び
せっちゅ 760 雪中に飛光飛雪の今(いま)がある
せつれい 660 雪嶺暮れジンタは塀の外を過ぐ
せみのた 1026 蝉の谷いま黄葉して青狐
せをまる 145 背を丸め養う者に薄暑
せんこう 843 鮮紅の昼月墜ちる小牛の前 
せんせい 419 先生それは白い雛菊カモミール
せんせい 364 先生先生と呼んでいる曼珠沙華
せんそう 928 船窓に冬の満月落ちもせず
せんのか 78 千の風になって
ぜんはん 864 前半生と後半生の間 1
ぜんはん 865 前半生と後半生の間 2
ぜんはん 866 前半生と後半生の間 3
ぞうきば 718 雑木林に雪積む二人の棺のように
そうしき 36

葬式

そうしゅ 71 早春の樹頭波打つ無何(むか)の郷
ぞうせん 1073 造船の対岸青どろの海への階
そうそう 308 葬送なり野三ツ葉を噛む宵の星
そうたい 436

相対美と絶対美

ぞうにた 441 雑煮食ぶ暦年齢(こよみねんれい)は虚なり
ぞうにた 476 雑煮食ぶ暦年齢(こよみねんれい)は虚なり
そうめい 291 聡明さ
そこひほ 712 内障(そこひ)ほど白し北陸の雪の樅 
そてつお 544 蘇鉄雄花野生馬の男根のごとく
そふのく 14

祖父の句

そらあお 1039 空青し冬くる学舎の群がりに
たいもう 355 体毛も無く紫雲英田に眠るかな
だいよう 276 大揚子江はらからという混沌 
たいよう 1023 太陽は大きくて黄色牛蛙
たかい1 858

他界1 舞台裏

たかい2

859

他界2 天国と地獄

たかい3

860

他界3 輪廻転生

たかい3

861

他界3 輪廻転生2

たかきに 940 高きに登る黒牛と狸に会釈
たかきに 941 高きに登る神葉(じんば)と味噌汁で朝餉
たこのう 1089 蛸の海の群青乱れゆく中年
だっせん 945 脱線・寄り道
たってす 1022 立つて坐つて桑の古木の黄葉浴びて
だきかか 282 抱きかかえ童女は重し霧螢
たこあが 950 蛸揚がる足腰冷える月の出どき
たこうり 1020 凧売りの凧の黄色の渚かな
ただいま 126 唯今二一五〇羽の白鳥と妻居り
ただよう 638 漂うはパチンコ玉のような蜂
たにうつ 52

谷卯木慟哭は誰も知らない

たにうつ 412 谷卯木慟哭は誰も知らない
たにがわ 745 谷川岳南面残雪のいまは灰白 
たにくら 991 谷暗く転ぶ女体の薄黄色
たにまた 73 谷間谷間に満作が咲く荒凡夫
たびにや 72

旅に病んで夢は枯野をかけ迴る

たびのい 262 旅の椅子春の入江がここまできている
たびはか 993 旅は神無月(かみなし)黄に照る稲田供連れに
だむのひ 1061 ダムの人人雪ふる奥に青空出て
だれもね 311 誰も眠りて黒馬一頭を知らぬ秋
だんがい 421 断崖絶壁断崖絶壁葛子初夏
だんこん 541 男根は落鮎のごと垂れにけり
だんこん 510 男根も魚も汚れて使途の子孫
だんこん 519 男根や街の陰部の月ひとつ
だんせき 814 弾跡の池の小暗き三日月
ちかこま 346 知佳子マーガレット回るマーガレット
ちからを 1021 力を抜けと看護婦さんよ黄水仙
ちちのこ 488 父の好戦いまも許さず夏を生く
ちちのは 15

父の俳句むさぼり読むや滝飛沫

ちつふか 720 膣深き越後の谷の雪の群れ
ちぶさう 198 乳房打つごときあかつきありて海
ちょうか 766 鳥海山(ちようかい)初雪われにうつすらと日射し
ちゅうく 268 中空や桐の花抱えきれぬ律子
ちゅうし 528 中秋や摩羅立ちかねて焦るなり
ちゅうづ 904 昼月全円なるはこの世の病むときか
ちゅうづ 885 昼月は静かすぎるぞ娑婆遊び
ちょうこ 743 朝光よ雪の柿の木歎かしめ
ちょうじ 74 長寿の母うんこのようにわれを産みき
ちょうじ 631 長城足下養蜂家族がいるわいるわ 
ちょうじ 332 長城より帰りきて白桃を賜う
ちょうち 911 提灯提げ満月満月と歩く
ちょっか 91 直感
ついとう 21

追悼句

つうふう 463 痛風抄
つかれめ 632 疲れ眼に蜂の呟き一瞬あり 
つきあか 828 月赤し襟巻の中に赤児埋め
つきあれ 849 月あれば谷底ひろし青(あお)僧侶
つきがで 914 月が出たきつねのかみそりは咲いた
つきがで 893 月が出て美女群浴の白照(はくしよう)
つきさす 851 月射す峡身(しん)熱きとき涙
つきしろ 974 月白の麻痺の癒えゆく顔にかな
つきのせ 799 月の蝉入りて声なし蔵の中
つきので 873 月の出の谷のむこうの赤松童子
つきので 850 月の出のびゆんびゆんよぶよポスターたち
つきので 915 月の出の山人に一と抱えの鼬(いたち)
つきのて 818 月の照る方へ寝返りなお暑し
つきのれ 875 「月」の連作
つきびえ 795 月冷えの岩群とあり神を信ず
つぐみた 139 鶫たち朝日に気力病む妻に
つぐみた 266 鶫旅立つ朧月夜の朧の躯
つねにい 484 「常に生きる」ということ落花山覆う
つねにい 786 「常に生きる」ということ落花山覆う
つま 93
つまいえ 152 妻癒えゆく
つまにけ 121 妻に鶏卵われに秋富士の一と盛り
つまにも 103 妻にも未来雪を吸いとる水母の海
つまにも 692 妻にも未来雪を吸いとる水母の海
つまのえ 227 妻の絵
つまのし 142 妻の食欲回復徐徐に蚕飼どき
つまのね 271 夫の眠りの青い水鳥水草に
つまのや 119 妻の病
つまのる 426 夫の留守えごの花散る数知れず
つまはい 95 妻俳句
つまやみ 133

妻病みてそわそわとわが命あり

つまやみ 496 妻病みてそわそわとわが命(いのち)あり 
つまやめ 153 妻病めば葛たどるごと過去たぐる
つまやめ 132 妻病めり腹立たしむなし春寒し
つまよく 104 妻よ厨に水音高く塔を望む
つみとば 464 罪と罰
つゆなめ 491 露舐める蜂よじつくりと生きんか
つゆなめ 657 露舐める蜂よじつくりと生きんか
つゆのつ 819 梅雨の月帰りし帽を書の上に
つよしせ 42

強し青年干潟に玉葱腐る日も

つよしせ 1074 強し青年干潟に玉葱腐る日も
ていじゅ 577 定住漂泊
でいだく 493 泥濁は生命(いのち)なり長江の夜長
てっきも 810 敵機燃え落つ月の出遅き海面へ 
てっとう 402 鉄塔に霧笛人はみな淋しい
てにすこ 834 テニスコートに白皙の月市街の中 
てのきず 676 手の傷も暮しの仲間雪青し
てのきず 1058 手の傷も暮しの仲間雪青し
てのひら 243 てのひらに乗せて麦秋黒猫の顎
てんじょ 652 天井に宮本武蔵冬の蜂
てんちだ 453 「天地大戯場」とかや初日出づ
でんねつ 1075 電熱器眼ひらく青年達の夜
てんぴょ 166

天平の甍見放つ春空へ

とうげお 201 峠大きな目で泣くははたちの新月
どうげん 758 洞元湖雪踏む鳥に応えおり
とうこう 942 登高す牛糞は踏むべくありぬ
とうだい 985 灯台構内全身黄色くなり水飲む
とうたは 5 兜太は全体的である
とうふつ 960 濤沸湖初鴨いたり放馬のそば
とうみん 69 冬眠の蝮のほかは寝息なし
とうめい 283 透明ガラス恐し虎杖の花の白浪
とおいひ 106 遠い日向を妻が横切りわれ眠る
とおざく 792 遠桜僧ありうどんすすりおり
とおせん 365 通せんぼ晩年に解け曼珠沙華
とおゆき 190 遠雪嶺胸にブランコ止まりおり
どくしょ 762 読書家の大きな躯雪の家
とげふる 1107 刺振る海胆を覗き青年に詩の訪れ
とさはふ 249 土佐は不思議天上に豆の花溜める
とたんの 817 トタンの戸パン林には月光満ち
とちのみ 257 栃の実は夕日の落しゆく冷えか
とつぎて 1004 嫁ぎて三歳(みとせ)桑黄ばむころ夫弐(つまたが)
どとうに 944 怒濤に黒牛銀木犀の村上家
どなたで 430 何方(どなた)ですか明日葉に止まる白蝶
ともらに 1082 友等に青黒い長崎灯を縫う灯の電車
ともらゆ 637 友ら逝き山影(やまかげ)に蜂飼と居りし
とりすぎ 329 鳥過ぎて連翹は西方の花
とりたか 485 鳥高し風雲早し生きてあり
とりのう 209 鳥のうなじと吾がうなじとにあり雪しろ
とりのじ 1101 鳥の字のネオン青光り睡魔くる
とりはさ 369 鳥はさえずる光なり曼珠沙華
とりまる 826 鶏まるまり人より蒼し死の満月 
とりわた 925 鳥渡る月渡る谷人老いたり
なえまら 511 萎え摩羅の死者を掘りだす真昼の儀
ながあめ 872

長雨は畑の作物によくない

ながいた 348 長い滞在ヘールボップに花馬酔木
ながいゆ 322 長い夕焼け柿も蜜蜂も運ぶ
ながいる 222 ながい留守番故里のからすの春に
ながきろ 797 長き路地ゆきてあいたり月の原
ながのは 767 長野は雪関東平野夜泣きの子
ながらび 174 菜殻火のかなたに海あり旅路にあり
なきこだ 207 哭き木立暗き面を吊す月
なぎさべ 1003 渚辺に若きらの尻みな黄菊
なきなが 401 泣きながら星座の湖のなか歩く
なぜかね 602

何故金子兜太をやるのか

なぜせい 2 何故「生の俳人」でなく「生の詩人」としたか
なつかし 366 なつかしきもの土の花曼珠沙華
なつしお 526 夏潮の鵜戸神宮に陰(ほと)見す婆(ばば)
なつのし 972 夏の鹿夕日が月のごと赫く
なつのし 70 夏の猪(しし)沈黙の睾(きん)確とあり
なつのし 543 夏の猪(しし)沈黙の睾(きん)確とあり 
なつのな 912 夏野なり夕方は月が出るだけ
なつのも 656 夏の森すずめ蜂の巣大仰なり
なつめの 313 棗の実その樹を巡り妃の墓へ
なみおと 812 浪音の拡がる敵機なき月夜
なみだあ 360 涙溢れる天蓋の花曼珠沙華
なみだな 361 涙流れて棒立ちの花曼珠沙華
なわのて 1037 縄の手の囚徒の包み青く冴え
なんかい 212 難解ということ
なんかい 218 難解な句
なんじは 589 汝はそれなり
なんめん 1024 南面は殊に萌黄の山暮し
にうまの 694 荷馬の鼻先雪埋まる冬の運河
にかいに 639 二階に漱石一階に子規秋の蜂
にげるに 113 逃げる逃げる野鴨野鼠妻の時間
にじゅう 913 二十八宿(しゆく)重ねし月と今日が別れ
にちじょ 408 日常や椿一輪が重たし
にほんお 33

ニホンオオカミ山頂を行く灰白なり

にほんお 575 二ホンオオカミ山頂を行く灰白なり
にほんか 897 日本海の荒髪(あらがみ)おどる薄月夜
にほんさ 969 日本最北東端にあり昆布干す
にゅうい 339 入院しますか問いかけに花ありて託す
にょにん 171 女人誕生米透きとおる果実のごと
にんげん 432 人間における最大の幻想
にんげん 150 人間の心の荒廃
にんげん 936 人間の眼だけ光りて無月なり
ぬかやけ 997 (ぬか)焼けて北方黄土層地帯の民
ねこだい 665 猫抱いて毛のつきし服雪の宵 
ねこやひ 65 猫や羊を朝日温めて秋はゆく
ねずみを 60 鼠を視(み)るに歯があり毛がある山家かな
ねむのは 304 合歓の花十人をいれる教会なり
ねむりこ 281 眠りこけてゆく雲蓮の花が咲き
のありの 234 野あり野井戸あり合歓が咲き
のかじあ 183 野鍛冶赤し農夫と立ちて動かぬ犬
のごいふ 306 野鯉二つ一期なり癒えることにあり
のざらし 38

野ざらしを心に風のしむ身かな

のちのつ 937 後の月焼火(たくひ)の山を照らしけり
ののでん 292 野の電車空席に昼顔が咲いて
のばらく 179 野ばらくぐる群蜂淋しき傍観者
のばらの 1048 野ばらの莟むしりむしりて青空欲る
のばらの 389 野薔薇野薔薇雨の日の疼痛野薔薇
のばらの 429 野薔薇野薔薇唐松さまは知佳子の土
のびるの 315 野蒜(のびる)野萱草大荷物山家に入る
のらねこ 531 野良猫のふぐりは白露三個分
のろわれ 626 呪われてあり少女の顔へ蝶や蜂や
のりだし 824 乗り出し見る月夜吸いとる汽車尾灯
はーぶえ 420 ハーブ花園行きつ戻りつ戻れなくなり
はいくけ 3 俳句形式の優れたところ
はいくと 4 俳諧という言葉
はいくは 170 俳句は日常の安全弁
はいざい 874 廃材に猫がはさまる昼の月
ばくげき 1091 爆撃の赤禿げのわが青春の島嶼
はくしゅ 1000 柏舟の屍黄河に光りたり
はくちょ 854 白鳥くるか月鈍きとき巨塊
はくちょ 537 白鳥来る男根祀られ老女集(つど)う 
はくちょ 741 白鳥の雪より黄なるは生きの証し
はくちょ 1009 白鳥の雪より黄なるは生きの証し
はくばい 6 白梅や老子無心の旅に住む
はくばい 160 白梅や老子無心の旅に住む
はくばい 437 白梅や老子無心の旅に住む
はくばい 442 白梅や老子無心の旅に住む
はくばい 465 白梅や老子無心の旅に住む
はくばい 466 白梅や老子無心の旅に住む
はくばい 467 白梅や老子無心の旅に住む
はくばい 470 白梅や老子無心の旅に住む
はくばい 471 白梅や老子無心の旅に住む
はげてひ 128 禿げて久し妻の春閨夢裏いかに
はこべは 411 繁縷(はこべ)繁縷埴輪の少女腰掛けている
はしって 251 走って別れる茜夕空姉妹と思う
はじまり 1 はじまり
ばしょう 456

芭蕉・虚子・兜太

はしらな 89 走らない絶対に走らない蓮咲けど
ぱすいれ 841 パス入れ赤き女子高校生月下走る 
はたづな 688 旗綱に雪ふる幼時の鉄棒にも
はだらね 749 斑雪嶺(はだらね)の紅顔とあり飛騨の国
はだらや 260 斑雪山小がら一群楽器になって
はだらゆ 662 斑ら雪うつむき歩む教師の辺
はちにお 636 蜂に追われて眼鏡失くして夏終る
はちにさ 603 蜂に刺されて傲慢人間喚きたり
はちにさ 643 蜂に刺されて傲慢人間喚きたり
はちにさ 627 蜂に刺されて昼間がすぎて星の雨
はちのは 607 蜂の翅紫紺なる日をいかにすべき
はちをか 625 蜂を飼う岬きらつき腹が空(す)
はっかつ 855 薄荷積む日を月を積む雨の日は
はづきよ 529 葉月佳し振り摩羅振り珍(ちん)でありしよ 
はつねつ 682 発熱す雪の十字路だけ明るく
はつはな 159

初花や麻痺の右顔は固蕾(かたつぼみ)

はつはな 791 初花や麻痺の右顔は固蕾(かたつぼみ)
はとがす 245 鳩が好き鳩小舎の陽当りの黙(もだ)など
はなあし 418 花馬酔木神賜りし痛みと辞書
はなぐも 771 花ぐもり首なき軍鶏を店頭に
はなのあ 794 花のあと魚影限りなく海に
はなのか 862

花の影寝まじ未来が恐しき

はなのか 863

花の影寝まじ未来が恐しき 私の前半生

はなのか 867

花の影寝まじ未来が恐しき〈前書付き〉 私の後半生 1

はなのか 868

花の影寝まじ未来が恐しき〈前書付き〉 私の後半生 2

はなのか 869

花の影寝まじ未来が恐しき〈前書付き〉 私の後半生 3

はなのま 918 花の牧赤松林の月の出に
はなのも 899 花野燃え鳥交わりて月の夜へ
はなはこ 763 花はこれから雪の黒姫山(くろひめ)ほんのり藍
はなはこ 784 花はこれから雪の黒姫山(くろひめ)ほんのり藍
はなはは 787 花は葉にダンデイズム愛すべしとも
はねるか 330 跳ねるから十勝の仔馬若葉いろ
ははこい 375 母恋いの糸とばしいる曼珠沙華
はははな 400 亡母(はは)は渚なり冬の桜貝さがす
ははゆき 19

母逝きて風雲枯木なべて美し

はまなす 293 浜梨の実に歯を当てむ鳥のメルヘン
はやねし 783 早寝しよう里桜咲き満ちたれば
はらここ 17

原子公平への追悼句

ばらのか 399 薔薇の体に霧笛沁みこむ海の街
はるぎん 279 春銀河兄と弟のもの昔
はるたけ 503 春闌けて尿瓶親しと告げわたる
はるのき 135 春の霧笑つても病む者がいる
はるのく 141 春の暮灯が点るゆえ昏れにけり
はるのし 644 春の城姫蜂落ちて水の音
はるのつ 916 春の月わが禿頭を照し初む
はるのと 137 春の鳥ほほえむ妻に右腎なし
はるのま 224 春の真昼という水の音見つめて
はるのゆ 226 春の夢山脈を曳きずるは雉子
はるのよ 328 春の夜の夢食べていて出口なし
はるらく 162 春落日しかし日暮れを急がない
ばんかし 964 晩夏知床われら手を振りよく喋る
ばんかな 301 晩夏なり男鹿(おが)の烏の青き嘴かな
はんごん 966 反魂草(はんごんそう)ああ熊の湯に裸見ゆ
はんにゃ 445 般若心経
ぱんのみ 1053 パンの実の灯を得て青し手紙開く
びー 593 ‘be’
びー 594 ‘be’
びーいこ 596 ‘be’=‘零’
びおらだ 317 ヴィオラ抱く人立ちしまま梅雨の電車
ひがしに 896 東にかくも透徹の月耕す音 
ひかりの 50

光のなかに腕組むは美童くる予感

ひきぶね 837 曳舟の子に月明の屑鉄笑(え)む 
ひくやま 731 低山(ひくやま)に雪降りわれら蹣跚と
ひじょう 734 非常に利己的な善人雪の木を伐りおる
ひつじだ 48

田を少女陰(ほと)擦り走るかな

ひつじだ 523 田を少女陰(ほと)擦り走るかな
ひっぴー 590

ヒッピー現象と宗教

ひでりの 1081 日照りの坂道際立つ青い古都を捨てる
ひとあし 1002 一葦も黄河渡らん子に会わなん
びどう 723 美童
ひとかか 111 一抱えの褐色の月と闘う妻
ひとかか 844 一抱えの褐色の月と闘う妻
ひとさし 628 人刺して足長蜂(あしなが)帰る荒涼へ
ひとさし 629 人刺して足長蜂(あしなが)帰る荒涼へ
ひとつき 892 日と月と憂心(ゆうしん)照臨葛の丘
ひとつの 414 一つのコール春月に祈りも一つ 
ひとのづ 774 人の頭(づ)に花の音ふるねむい墓地
ひとはと 910 人は鳥鳥は人なり満月待つ 
ひとはみ 277 人は水にも楊柳(やなぎ)にも似る涙湧き
ひとらお 326 人ら老い冬の薺(なずな)に膝をつく
ひとりご 187 一人子に烈風青葉はりつく窓
ひとりな 394 独りなり外国(とつくに)の石榴の真紅
ひとをえ 295 人を得て硝子戸桃の花の映
ひにむか 759 陽にむかい眼をつむりおり今夜は雪
ひのまち 40

灯の街にもつとも暗く嬰児が泣く

ひばなち 842 火花散らすわが唾溝の月打つとき
ひむろひ 1005 氷室開く暁光に牲(にえ)の黄の小羊
ひゃくじ 377 百日紅祈りのなかに恋人立つ
ひゃくじ 383 百日紅恋人がいます恋人がいます
ひゃくじ 13

百日紅まことの愛は遂になし

ひゃくじ 460 百日紅まことの愛は遂になし
びょうい 140 病院の影のび耕す人帰る
ひょうか 180 氷塊と少年に虹意志あれよ
びょうそ 138 病窓に見えいて青き踏む二人
ぴらかん 387 ピラカンサかな明か明かとナース集まり
びるのか 188 ビルの楷掃きつつ稲の花想う
ひるのつ 895 昼の月蟹船乾き男眠り 
ひるみか 961 昼三日月オホーツク太平洋と別る
ぶうめら 289 ブーメランに少年二人あり惜春
ふえきり 43

不易流行

ふかくあ 196 深く明るい眼底の緑地ゆれる梯子
ふくおか 579

福岡正信さん逝去

ふくつう 613 腹痛その一、小学校の時
ふくつう 614

腹痛その二、インド旅行の時(1)

ふくつう 615

腹痛その二、インド旅行の時(2)

ふくつう 616

腹痛その二、インド旅行の時(3)

ふくつう 617

腹痛その二、インド旅行の時(4)

ふくつう 618 腹痛その三、オートバイで本の配達をしていた時(1)
ふくつう 619

腹痛その三、オートバイで本の配達をしていた時(2)

ふくつう 620

腹痛その三、オートバイで本の配達をしていた時(3)

ふくつう 621

腹痛その四、一番激烈な腹痛(1)

ふくつう 622

腹痛その四、一番激烈な腹痛(2)

ふくつう 623

腹痛その五、先日起った腹痛

ふぐりな 545 ふぐり和みて若き蝦夷鹿知床なり
ふじさん 120 富士山麓蝮傳く無邪気な妻
ふじたら 880 富士たらたら流れるよ月白にめりこむよ
ふじょう 1093 浮上せぬ潜艦紺碧というべき日日
ふじょう 769 不条理の中に煌めくもの 
ふせたひ 696 伏せた柄杓に闇より出でて雪つもる
ふっかつ 576 復活
ぶつぎな 1084 物議なり青田に集る若い農夫
ぶっしゅ 789 ブッシュ君威嚇では桜は咲かぬ
ふとんの 1055 布団の上青空迫る恢復期
ぶなりん 752 林の残雪のごとわれ眠る
ふぼにう 175 父母に歌子が持ち込みし夜の青葉
ふゆづき 802 冬月の簷陰(のきかげ)深き別れかな
ふゆのち 299 冬の昼月少女期は松籟のなかに
ふゆびに 1098 冬陽に睡る青春の日の真昼のごと
ふようさ 920 芙蓉咲き見えぬ月見えぬ峨眉山
ふるいけ 457

古池と爆心地

ふんどし 815 褌に月影濃ゆし正月前 
ぺあのの 584

ペアノの公理
芭蕉忌や遊んで遊びたりないと思う

へきえん 1102 僻遠に青田むしろのごと捨てられ
へきくう 321 碧空やわれに束の間のてんと虫
へちまの 334 糸瓜の花に飲食涙あたたかし
べっどを 388 ベッドを離れて歩き北国雪の知らせ
べつりた 821 別離ただタコの幹なる月明り
ほおには 1033 頬に張りつく黄葉喜ぶ旅にあり
ほうせん 230 ほうせん花みみずころころ笑ったよう
ぼうぜん 338 茫然自失紫雲英の色の尿恐し
ほうぼう 97 方方にひぐらし妻は疲れている
ぼくそう 970 牧草干され満目黄なり知床去る
ぼくそう 1036 牧草干され満目黄なり知床去る
ほしから 269 星から来て
ほしから 274 星からきてポプラ並木の白桃売り
ぽしやぽ 435 ぽしやぽしやと尿瓶を洗う地上かな
ぽしやぽ 505 ぽしやぽしやと尿瓶を洗う地上かな
ぼだいじ 934 菩提樹黄ばみ初む月明のベルリン
ぼだいじ 1027 菩提樹黄ばみ初む月明のベルリン
ほたるぶ 533 ほたるぶくろは小さい小さいふぐりかな
ぼたんゆ 261 ぼたん雪家籠る少年の声なり
ぼちのね 611 墓地の熱砂蜂追う眼底に白く出づ
ぼちみつ 1047 墓地見つつ青き蜜柑の昼餉かな
ほとしめ 518 (ほと)しめる浴みのあとの微光かな
ほねのあ 363 骨のあらわに癒えてゆく日々曼珠沙華
ぼひょう 37

墓標

ぼんのつ 805 盆の月谷音つのり谷深し
まごより 391 孫よりのコール公孫樹の黄葉散る
まずあう 886 先ず会う満月広茫の北京へ
ますくの 56

マスクの人人前頭に後頭にジエツト機音

まつられ 538 祀られし男根噛る嫁が君
まつられ 539 祀られし男根女陰の初声や
まゆづき 901 眉月という衛星の個の形姿
まらおど 508

摩羅おどらせ君等は駈ける朝の干潟

まるはだ 1105 まる裸にのこる一つの青いしらみ
まんげつ 909 満月去り朝が無言で覗いていた
まんげつ 835 満月の鉄路のわが影車輛が切る
まんげつ 836 満月へ友去るどんどん空に浮き 
まんさく 1019 まんさく黄葉頭にしみる頭にしみる
まんさく 237 まんさく咲きしか想いは簡単になる
まんじゅ 356 曼珠沙華曼珠沙華
まんじゅ 535 曼珠沙華男根担ぎ来て祀る
まんだら 370

曼陀羅の見えてくるなり曼珠沙華

みおろす 1067 見下ろす北陸細分の青田に海迫り
みかたな 654 味方なり冬蜂黄泉醜女(よもつしこめ)刺す
みかづき 608 三日月がめそめそといる米の飯
みかづき 840 三日月がめそめそといる米の飯
みかづき 845 三日月相聞
みかづき 829 三日月朽色金銭出納のゆび示され
みかづき 146 三日月に牛蛙とは鬱なるかな
みかづき 929 三日月に牛蛙とは鬱なるかな
みかづき 888 三日月の飛騨の国びと飛騨へ去る
みごとな 434

見事な句の並び

みずぎわ 248 水際だちし春心経の小石
みずちか 517 水ふかく映る三日月あおい陰(ほと)
みずにざ 229 水に座す六月よ青蘆の耳たち
みずのの 778 水の野を朝の雲過ぐああ開花
みずみず 852 みずみずしい電車を出れば月の山
みちのく 532 みちのくの柚子ほどの艶(つや)ふぐりに欲し
みどりご 542 嬰児(みどりご)のちんぼこつまむ夏の父
みなこが 353 皆子頑張れ生きとし生けるものの春
みなこく 163 皆子句鑑賞について
みなこは 158 皆子俳句を鑑賞するにあたって
みなとに 689 港に雪ふり銀行員も白く帰る
みのり 177 みのり
みはてぬ 374 見果てぬものの源流へ旅へ曼珠沙華
みみとお 298 耳遠くなりゆく不思議綿虫も
みんなつ 1078 みんな疲れて青光る道を窓にのぞく
むかしむ 246 むかしむかしがありぬ令法(りようぶ)の花盛り
むくどり 217 椋鳥の流れの中の風の大耳
むこうか 782 向うから桜や辛夷(こぶし)新庄なり
むしかり 265 むしかりの白花白花オルゴール
むしんの 45

無神の旅あかつき岬をマツチで燃し

むつもみ 478 陸奥紅葉「死ぬまで生きる」と萱野の茶
むねにお 367 胸に置き乳房(ちち)かと思う曼珠沙華
むねのな 423 胸の中金色の牡丹滑りゆく
むねのな 397 胸の中なりふと座る石蕗の花
むらふか 848 村ふかく血の色の月堕(お)ちひろがる
めいどう 775 名童を囲み期待の花ふる村
めぐすり 649 眼ぐすりを注(さ)すときすずめ蜂直降
めしをか 90 飯を噛む北風吹けば更に噛む
めのまえ 667 眼の前の山に雪ふるわらび汁
もーつあ 587 モーツアルトとバッハ
もちづき 806 望月の蟹多き原踏みてゆく
もとめて 891 求めて得ず春月明(はるげつめい)の之(こ)の子
ものたり 76 物足りてこころうろつく雑煮かな
ものでか 18

物で書く

もみじお 337 紅葉終る斜面おりてゆき転倒
もみじに 996 黄葉に蛇古川老人病み給う
もめんの 581 木綿の学生服
もりのお 1045 森の奥パンの実青く焼かれおり
やしのつ 820 椰子の月水汲みの列樹間縫い
やすらぎ 55 安らぎの途方もなく大きい夕月
やすらぎ 951 安らぎの途方もなく大きい夕月
やせいぬ 1065 痩せ犬と黒服に眼光る青年と
やせてゆ 713 痩せてゆく残雪一塊の飲食(おんじき)
やまかげ 571 山陰(やまかげ)に狼の群れ明(あか)くある
やまかれ 540 山枯れて谷川は陰(ほと)細めたり 
やまぐに 732 山国や飛雪乙女に鳥解体 
やまぐわ 310 山桑黄葉の懐にふといた
やまぐわ 907 山桑に老いし母たち月天中
やまざく 777 山桜伐られ霧中へ捨てられる
やますみ 1035 山澄みて黄牛もヘテも歩くよ
やまなり 568 山鳴りときに狼そのものであった
やまなり 567

山鳴りに唸りを合わせ狼生く

やまにお 235 山に老いゆく女(ひと)らに牧の音がある
やまにゆ 112 山に雪くる妻が猫の毛吸い込む夜
やまにゆ 704 山に雪くる妻が猫の毛吸い込む夜
やまふか 919 山深く草捨てられて無月かな
やまぼう 144 山法師闘病の妻昼を眠る
やみのあ 1043 闇の青葉何処までゆけど闇の青葉 
やむつま 156 病む妻に帰る鶫の御挨拶
やむつま 117 病む妻に添い寝の猫の真つ黒け
やむもの 147 病む者に演歌の力み声きこゆ 
ゆいごん 130 遺言
ゆうあん 990 幽暗の湖面稲田に黄の恐れ
ゆうがら 1007 夕鴉酔わねば黄なる男たち
ゆうぎし 168 夕汽車のこだまの中の家愛す
ゆうづき 905 夕月に白歯見せあい山の人
ゆうづき 906 夕月より微か耕す音木の実も 
ゆうやけ 184 夕焼が町の灯となり潮変る
ゆきおと 744 雪男に似た山つづく春漓江
ゆきおわ 703 雪了わる働く背中穢(え)にまみれ
ゆきがき 738 雪が来てテレビ受像機は白き藻
ゆきくる 729 雪くるまえ口笛せつに流れたり
ゆきぐれ 677 雪暮の花嫁眼(ま)近し遠く屯のバス
ゆきげか 661 雪解風眼つむり聞けり祖父はなし
ゆきげか 747 雪解かな中学三年生蹲む
ゆきげみ 670 雪解水重なり流る顔の前
ゆきつむ 674 雪積む貨車酔い痴れた手は妻の肩
ゆきのあ 695 雪の空地へ金網越しの無難な影
ゆきのう 690 雪の海辺を揺れつつ確と一燈来る
ゆきのか 722 雪の海底紅花積り蟹となるや
ゆきのが 681 雪の街灯がつき飯炊きそして眠る
ゆきのこ 714 雪の高階額(ぬか)に指あて聖守衛
ゆきのし 707 雪の少女欠伸するたび丸くなつて
ゆきのし 742 雪の白きもついには消えて内部あり 
ゆきのそ 724 雪の外あざやかにあり昼の家
ゆきのち 709 雪の地上地下群衆は蟻の頭 
ゆきのは 764 雪の果て車窓に覗く泣っ面(つら)
ゆきのひ 708 雪の日暮れ老人肉食少女は魚
ゆきのひ 1013 雪の日は黄(こう)の字思う黄濁愛す
ゆきのひ 47

雪の日を黄人われのほほえみおり

ゆきのひ 748 雪の日を黄人われのほほえみおり
ゆきのひ 1011 雪の日を黄人われのほほえみおり
ゆきのほ 716 雪の歩廊が夢につづけり馬酔木花期
ゆきのま 735 雪の街鋭角に突拍子もない門出
ゆきのま 726 雪の町少女集り仮面作る
ゆきのや 761 雪の宿傷癒えたるや妻多弁 
ゆきのや 753 雪の弥彦山(やひこ)芭蕉越え来し峠も雪
ゆいのや 733 雪の山畑白真ツ平らしかし斜め
ゆきはて 669 雪はてなく入営係の机上に積む 
ゆきふる 697 雪ふる海に海女観せるべく白装す
ゆきふる 1012 雪降るとき黄河黄濁を極めん
ゆきふる 686 雪降るなかのコンクリート塀母子眠らせ
ゆきまう 259 雪舞う日緋鯉曾祖母祖母に候
ゆきやな 267 雪柳白く斜(ななめ)なり夫の休息 
ゆきやま 671 雪山に灯なき電気に雪が降る
ゆきやま 663 雪山の沈みし闇を牛通る
ゆきやま 101 雪山の向うの夜火事母なき妻
ゆきやま 683 雪山の向うの夜火事母なき妻
ゆきよの 691 雪夜の巨船浮ぶ小屋掛け靴屋の灯
ゆきよの 659 雪夜の煙草丸くて白しひと恋し
ゆきよの 701 雪夜の街運転手だけうずくまり
ゆびたて 684 指立てて髪洗う雪ふる野を帰り
ゆめにむ 687 夢に虫の死殻つもり雪つもり
ゆめのよ 287 夢のような
ゆりかご 717 揺籠(ゆりかご)に馬酔木花房雪ふる村
ゆりねた 497 百合根食べ谷間の出湯に命惜しむ
ゆれやま 46

揺れやまぬ夜行列車に紺碧の老師

よいどれ 746 酔いどれの老女に融雪期の魚群
よいやみ 49

宵闇の海洋深層水と老童

ようぎょ 252 養魚池真昼しずかに男たちの水輪
ようじの 1096 幼時の祭蛇を青天に賭けて
よかんの 53

余寒のベツドに茫然と妻病むはずなし

よかんの 131 余寒のベッドに茫然と妻病むはずなし
よくしゃ 853 よく喋る老婆と子犬白三日月 
よくねむ 469 よく眠る夢の枯野が青むまで
よことび 978 横とびの黄色い花火工区の子等
よしのへ 780 吉野へひとり花の呟きおちこちに
よるとな 926 夜となれば冬月とあり老婆とや
よるのか 87 夜の顔にはぐれ山蛾が熱い熱い
よるのの 219 夜の軒走るのは誰あおあお雨
よるべな 373 寄るべなく美しき蝶曼珠沙華
よろこび 182 悦び常に探し木片蹴る冬の子
よわそう 737 弱そうな強そうな陽ざし雪の面(も)
よわいな 390 齢などなし出遇いありてこそ薔薇なり
らーまく 592 ラーマクリシュナ
らいしん 536 雷神と女陰を祀り柿青し
らくがき 20

落書地蔵も麦野も無慚に友死なしめ

らくじつ 879 落日の空二日月鄙歌いくつ
りゅうか 564 龍神に福寿草咲く山襞(やまひだ)あり
りゅうか 563 龍神の障(さえ)の神訪う初景色 
りゅうか 561 龍神の走れば露の玉走る
りゅうか 560 龍神の両神山に白露かな
りょうけ 889 猟犬猛り猪出(ししで)ず月がでたそうな
りょうて 930 両手で顔被う朧月去りぬ
りょうの 1068 両の手に青葉掴みて怜悧な子
りょうぶ 280 令 法(りょうぶ)の花の次ぎ次ぎ零れ髪白し
りょこう 273 旅行をするなら
りょじし 231 旅次照葉銀河は駆けている笛師
りょじの 253 旅次のわが肩に夫眠る木綿花紅し
りんねて 468 輪廻転生
れつじょ 51

烈女の手のつばなの柔さ鯉

れっとう 624 列島北端風一ぴきの蜂拉致する
れんさく 31

連作

れんとげ 381 レントゲン室水色コスモスでいっぱい
ろうしゅ 439

老醜と老熟

ろうしゅ 846 老醜の肖像積みあげ焼く満月
ろうじん 324 老人や楊梅(やまもも)に杉の香ありと思う
ろうばい 757 老梅の白咲き白濁の残雪
ろじいく 796 路地いくつ曲れど白き昼の月
わがあき 386 我が秋の中心にある泌尿器科醫師群
わがきた 278 わが北に大観覧車あり弥生
わがさい 263 わが最南端あおぶ鯛の幸の瑠璃色
わかしつ 107 若し妻光る河流の日暮偲び
わがたび 314 わが旅のカシュガル金色の無花果
わがばら 415 わが薔薇の命の舫い春の月
わがむね 487 わが胸に芽木赤らめり生きてあり
わがよの 876 わが世のあと百の月照る憂世かな
わきたつ 630 沸きたつように弔うように熊蜂晩夏
わくくも 12

湧く雲雲おのれ死せしめ神を捨てむ

わくくも 595 湧く雲雲おのれ死せしめ神を捨てむ
わすれえ 368 忘れ得ぬものに朝日子曼珠沙華
わたしに 354 私にも塒(ねぐら)塒や春の鳥
わたしの 376

私の癖

われにつ 472 我に罪あり冬芽立ち立つ月の前
われにつ 798 我に罪あり冬芽立ち立つ月の前
われのこ 666 吾残れり雪ふる野辺の煙一抹
われはぼ 380 我は呆然たり夾竹桃の花冠
わんきょ 7 彎曲し火傷し爆心地のマラソン
わんきょ 443 彎曲し火傷し爆心地のマラソン
わんきょ 444 彎曲し火傷し爆心地のマラソン
わんきょ 446

彎曲し火傷し爆心地のマラソン

わんきょ 447

彎曲し火傷し爆心地のマラソン

わんきょ 448

彎曲し火傷し爆心地のマラソン

わんきょ 449

彎曲し火傷し爆心地のマラソン

わんきょ 450

彎曲し火傷し爆心地のマラソン

わんきょ 451

彎曲し火傷し爆心地のマラソン

わんきょ 452

彎曲し火傷し爆心地のマラソン

わんきょ 454

彎曲し火傷し爆心地のマラソン

わんきょ 459

彎曲し火傷し爆心地のマラソン